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ふしだらで曖昧
第4章 溺れる瞳

男と父は、そんな女の様子を、部屋から見つめていた。無知と言うのは、恐ろしい。
男は改めて部屋を見渡し、大きな姿見に視線を止める。
「ねえ、父さん
もしかして…
マジックミラー?」
男は姿見を指さして父に問う。
父は、にっこりと笑って頷いた。
「パパすごーい!
なんで?どうなってるの?」
女がキャッキャッと、テンションが高いまま、浴室から部屋に戻って来た。
話は自動的に途切れてしまう。
「浴室からお部屋が見えないの!
なんでー?」
女はそのまま、浴室の見える壁の前に立った。
不思議で仕方ないらしい。
「浴室の壁はどうなっていた?」
「んーと、鏡だったかな
なんで、浴室からは
見えないんだろー?」
女は考える様に腕を前で組んだ。
「茉莉、風呂に入ったらどうだ?」
「へ?ここで?
いやよ、裸見られるじゃない」
「車の中で脱いだくせに
何を今更恥ずかしがる?」
「それと、これとは別ー!」
女は顔を赤くして反論した。
そんな父と女のやり取りを男はただジッと見つめた。
父の考えが全く読めない。
何故、ここに連れて来たのか。
考えても仕方ない。
男はおもむろに部屋に備え付けられているクローゼットに手をかけた。
男は改めて部屋を見渡し、大きな姿見に視線を止める。
「ねえ、父さん
もしかして…
マジックミラー?」
男は姿見を指さして父に問う。
父は、にっこりと笑って頷いた。
「パパすごーい!
なんで?どうなってるの?」
女がキャッキャッと、テンションが高いまま、浴室から部屋に戻って来た。
話は自動的に途切れてしまう。
「浴室からお部屋が見えないの!
なんでー?」
女はそのまま、浴室の見える壁の前に立った。
不思議で仕方ないらしい。
「浴室の壁はどうなっていた?」
「んーと、鏡だったかな
なんで、浴室からは
見えないんだろー?」
女は考える様に腕を前で組んだ。
「茉莉、風呂に入ったらどうだ?」
「へ?ここで?
いやよ、裸見られるじゃない」
「車の中で脱いだくせに
何を今更恥ずかしがる?」
「それと、これとは別ー!」
女は顔を赤くして反論した。
そんな父と女のやり取りを男はただジッと見つめた。
父の考えが全く読めない。
何故、ここに連れて来たのか。
考えても仕方ない。
男はおもむろに部屋に備え付けられているクローゼットに手をかけた。

