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ふしだらで曖昧
第6章 誘惑に溺れて
部屋中にコーヒーの良い香りがする。
だけど、また。

薬を盛られていたら?


それが気になって、女は男が出したコーヒーに手をつけられないでいた。
だが、そんな女の様子を気にする事もなく、男はテレビを見ている。


「おにいちゃん…」

「ん?」

「チャンネル、回して」


女からの要望に、男はリモコンを取り、選局する。


『あっ、ひゃん!』


大画面から聞こえて来た喘ぎ声。
女は驚いた様に目を見開き、硬直している。


『あぁあ!きもちいいい!』


大画面で映し出されるセックスシーンは、どこか迫力がある様にも感じる。
初めて見る他人のセックスシーンに女は目を離せずにいた。


「まりちゃん、もしかして
 AV見るのはじめて?」


男の声に、口をポカンと開いて頷く。
男は口元に笑みを浮かべて、ベッドに乗り上げた。

女の背後に回ると、男は女を抱きしめる様に、胸を揉み始めた。


「あっ!ちょ…」


女の長い髪をかき分けて、うなじに舌を這わせる。
びくびくと小さく震える身体を抱きしめて、閉じたままの足を広げさせた。

開いた足が閉じない様に、自身の足を差し入れて大きく開脚させると、スカートの意味がない様にめくれあがってしまった。


「あっ、やだ…!」


女は抵抗する様に、スカートの裾を引っ張っても、足は閉じれない。

丸見えの秘部は、愛液を垂らして光っていた。
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