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ふしだらで曖昧
第6章 誘惑に溺れて
「はぁ、ふ…っ!んんぅ…!」


女の声が少しずつ、艶を戻してきた。
男は少し身をかがめ、背後から女の放漫な胸を揉んでいた。指先でたまに、乳首をこね回し、擦る。これだけでも、今の女には十分な刺激だった。

半分ほど、挿入ったところで、今度はゆっくりと抜く様に出してみる。その瞬間、女の身体がブルッと震えた。


「は…っ、ひ…!やあ…っ!」


明らかに反応は違っていた。だが、焦ってもいけない。痛覚を教えてはいけない。快楽だけを与えなくては…

進入の時とは違い、一物が出ていくのは、排出時と同じ感覚に陥りそうになる。そのせいか、思わず力が入り、女は男のものを締め付ける。それでも男は先端が近づくと、また進入を試みる。


「んひぃ!っあ、は…っ!」


はじめて、えっちした時って、どんな感じだったっけ?こんなに、大変だったかな…?

女はぼんやりとする思考の中で、遠い過去の様な近い過去の様な、そんな記憶をたぐり寄せようとした。だけど、それはすぐに打ち消される。何故なら、場所が違う。


本来、受け入れる場所とは違う、便を排出する場所。そこに、男のものが進入している。それだけでも、不思議なこと。だけど、こちらからでも受け入れる事が出来るなら…

女はその一新で、違和感や痛みとは違う感覚を探した。
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