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青に染められて
第8章 高くて薄い壁
暫く縛られていた手首と足首にはくっきりと締め付けられた証が紅く色付きジンジンと血が通っていく感触が抜けずにいる
足取りが重い菜月の二歩先を歩く長身の青髪の男
くっきりとシャツから浮かぶ肩甲骨
縦筋に伸びたシャツのシワが男のなだらかな背中の筋肉を辿る様
後ろ姿をぼーっと視界に映し手首をさすりながら歩く菜月
「青くん・・・」
「あ?」
首だけで振り返る男の目と合う
「ありがと・・」
「どんくせーんだよ。お前。アイスでまけといてやる」
「へ?」
菜月がキョトンと見上げる
「アイスだよ。わかんだろーが」
「私・・・今お財布ない・・」
「・・・本当どんくせーんだよ。」
ため息を吐きつつ菜月の耳には男の吐息に混じった笑も聞こえ、胸がぎゅっとなった
足取りが重い菜月の二歩先を歩く長身の青髪の男
くっきりとシャツから浮かぶ肩甲骨
縦筋に伸びたシャツのシワが男のなだらかな背中の筋肉を辿る様
後ろ姿をぼーっと視界に映し手首をさすりながら歩く菜月
「青くん・・・」
「あ?」
首だけで振り返る男の目と合う
「ありがと・・」
「どんくせーんだよ。お前。アイスでまけといてやる」
「へ?」
菜月がキョトンと見上げる
「アイスだよ。わかんだろーが」
「私・・・今お財布ない・・」
「・・・本当どんくせーんだよ。」
ため息を吐きつつ菜月の耳には男の吐息に混じった笑も聞こえ、胸がぎゅっとなった