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青に染められて
第8章 高くて薄い壁
結局真っ直ぐ菜月のアパートへたどり着いた
鍵の掛かってない扉を我が物顔で開け、ズカズカと部屋に上がっていく
「・・・ただいま・・・」
「よぅ・・おかえり」
「・・うん」
菜月より先に部屋で寛ぐ男
「・・・」
「何つったんてんだよ。早く入れ。腹へった」
「・・・え」
「飯。」
「や・・・え?・・う・・ん・・もーいーや。何食べるの?」
「任せる」
菜月はため息を大きくつくと、ゆっくり狭いキッチンへ向かった
男はTVをつけ床で肩肘ついて寝転んだ