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青に染められて
第3章 真相と偽装
いまだになりやまない心臓の音
傷付いたり
ときめいたり
動揺して困惑して混乱した
せわしない一日を過ごしとても疲れた
ゆっくりと包にくるまれた黄色い飴玉を取り出し、口に入れた
「あ・・レモンだ・・」
先程の唇の感触が残る口の中で飴玉を転がした
爽やかな酸味が疲れを少し取ってくれる気がした
何気なく視線を落とした飴玉の包み紙
真ん中に大きく数字が整列している
「なに?・・ケータイ番号?・・え?・・ええっ!?」
包み紙を思わず放り投げる
空気抵抗に合いながらひらひらと回転して彼女の足元へ落ちた
震える指先で拾い・・もう一度見た
間違いなくケータイ番号としか捉えようがない数字がそこに並んでいる
急いで鞄の中にしまったスマートフォンを取り出し
震えの止まらない指先で、誤操作を繰り返しながら番号を押していく
画面に表示された番号を何度も何度も包み紙と見比べ確認した
通話ボタンを押すのに躊躇い
時間が経つ度落ちる証明を何回も照らし直した
どのくらい経ったか、決心して通話ボタンを押した
二回の呼び出し音
3回目に差し掛かった
「はい。お前か?」
「え?あ・・私っ・・」
「おせーよ。もっと早く掛けて来い。知らない奴かと思ったろ」
「あ・・ごめん・・ってえ・・私が悪いのっ!?」
「当たり前だろ。いつでも掛けて来いわかったか?」
「う・・・うん・・わかっ・・た」
「じゃな」
ぶつっ・・ツーっツーっ・・・
「なんなのよ・・一体・・」
スマートフォンを見つめる彼女は複雑な表情だった
傷付いたり
ときめいたり
動揺して困惑して混乱した
せわしない一日を過ごしとても疲れた
ゆっくりと包にくるまれた黄色い飴玉を取り出し、口に入れた
「あ・・レモンだ・・」
先程の唇の感触が残る口の中で飴玉を転がした
爽やかな酸味が疲れを少し取ってくれる気がした
何気なく視線を落とした飴玉の包み紙
真ん中に大きく数字が整列している
「なに?・・ケータイ番号?・・え?・・ええっ!?」
包み紙を思わず放り投げる
空気抵抗に合いながらひらひらと回転して彼女の足元へ落ちた
震える指先で拾い・・もう一度見た
間違いなくケータイ番号としか捉えようがない数字がそこに並んでいる
急いで鞄の中にしまったスマートフォンを取り出し
震えの止まらない指先で、誤操作を繰り返しながら番号を押していく
画面に表示された番号を何度も何度も包み紙と見比べ確認した
通話ボタンを押すのに躊躇い
時間が経つ度落ちる証明を何回も照らし直した
どのくらい経ったか、決心して通話ボタンを押した
二回の呼び出し音
3回目に差し掛かった
「はい。お前か?」
「え?あ・・私っ・・」
「おせーよ。もっと早く掛けて来い。知らない奴かと思ったろ」
「あ・・ごめん・・ってえ・・私が悪いのっ!?」
「当たり前だろ。いつでも掛けて来いわかったか?」
「う・・・うん・・わかっ・・た」
「じゃな」
ぶつっ・・ツーっツーっ・・・
「なんなのよ・・一体・・」
スマートフォンを見つめる彼女は複雑な表情だった