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浮気断定社
第9章 依頼人 瑠璃
「コネクションなら問題ないわ」
人だかりの後ろから声がする。
「佳子...」
「佳子さん」
人だかりが自然に避けて道を作る。
「だてに20年以上この世界にいる訳じゃないの。
娘に体を売らせて売れてきた訳じゃないわ」
佳子は父親に近寄った。
「それにあなたはもう社長じゃない。
役員会で解任が決定したの。
社長は、私です」
「なっ」
父親は動揺する。
佳子は父親に役員会の議事録と登記簿謄本を渡した。
「なんで...」
「なんで?
犯罪者が社長でいられるわけないでしょ」
佳子が振り向くとスーツ姿の男性が数人現れた。
「綾瀬孝太 児童福祉法違反で逮捕状が出ている」
男は裁判所から発行された逮捕状を父親に見せた。
「どういうことだ」
父親は呆然としている。
「身に覚えがない訳じゃないでしょ。
でもね、あなたの功績も考えて退職金5000万払うわ。
だから今後二度と瑠璃には近づかないで。
ま、逮捕歴のあるあなたに斡旋を要求してくる人間はいなくなると思うけどね」
父親は憮然とした顔で両腕を捕まれ
覆面パトカーに乗せられていった。
人だかりの後ろから声がする。
「佳子...」
「佳子さん」
人だかりが自然に避けて道を作る。
「だてに20年以上この世界にいる訳じゃないの。
娘に体を売らせて売れてきた訳じゃないわ」
佳子は父親に近寄った。
「それにあなたはもう社長じゃない。
役員会で解任が決定したの。
社長は、私です」
「なっ」
父親は動揺する。
佳子は父親に役員会の議事録と登記簿謄本を渡した。
「なんで...」
「なんで?
犯罪者が社長でいられるわけないでしょ」
佳子が振り向くとスーツ姿の男性が数人現れた。
「綾瀬孝太 児童福祉法違反で逮捕状が出ている」
男は裁判所から発行された逮捕状を父親に見せた。
「どういうことだ」
父親は呆然としている。
「身に覚えがない訳じゃないでしょ。
でもね、あなたの功績も考えて退職金5000万払うわ。
だから今後二度と瑠璃には近づかないで。
ま、逮捕歴のあるあなたに斡旋を要求してくる人間はいなくなると思うけどね」
父親は憮然とした顔で両腕を捕まれ
覆面パトカーに乗せられていった。