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浮気断定社
第10章 依頼人 高橋 美樹
「あー疲れた」
弁護士事務所と繋がる扉を開けて
ソファーに鞄を放り投げ
ドサリと座った女がタバコに火をつける。
深く息を吸い込んでぷはぁーと
煙を吐き出した。
「ったく
負けるとわかってる裁判てやる気なくすわぁ
ま、これも仕事だから仕方ないけどね」
女は助手に話しかけているのか独り言なのか
そんなことを口にする。
灰皿に灰を落とそうとテーブルを見た女が
分厚い袋に気づいた。
「何これ?」
手にとって中身を確かめる。
「何?凄い大金入ってるじゃない。
そんなヤバイ仕事してるの?」
女は今度は助手に向かって聞いた。
「いえ、先程来た依頼人が置いて帰りました」
助手は淡々と言った。
弁護士事務所と繋がる扉を開けて
ソファーに鞄を放り投げ
ドサリと座った女がタバコに火をつける。
深く息を吸い込んでぷはぁーと
煙を吐き出した。
「ったく
負けるとわかってる裁判てやる気なくすわぁ
ま、これも仕事だから仕方ないけどね」
女は助手に話しかけているのか独り言なのか
そんなことを口にする。
灰皿に灰を落とそうとテーブルを見た女が
分厚い袋に気づいた。
「何これ?」
手にとって中身を確かめる。
「何?凄い大金入ってるじゃない。
そんなヤバイ仕事してるの?」
女は今度は助手に向かって聞いた。
「いえ、先程来た依頼人が置いて帰りました」
助手は淡々と言った。