この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
浮気断定社
第10章 依頼人 高橋 美樹
「面白いことを言うのね、香川さん。
昔はあれほど私を助けてくれたじゃない」
女は口許に笑みを湛えながら意味ありげな視線を送る。
「俺もクズだったからな。
あんたのお陰で人に戻れたよ。
悪いがあんたの依頼は受けない。
帰ってくれ」
洋輔は椅子から立ち上がると
「府中で調査がある」
と助手に告げて出ていった。
「フッ 何かしら。
まあ、いいわ。
こちらだって会社をされているなら利益が必要よね。
取り合えず、調査してちょうだい。
夫の名は
高橋 博隆
東京電気に勤めているわ」
そしてバッグの中から分厚い封筒を取り出す。
「前金よ。
また来週来るわ」
女はそういうと立ち上がり
涼しい顔をしながら顔を歪めて重い扉を押した。
昔はあれほど私を助けてくれたじゃない」
女は口許に笑みを湛えながら意味ありげな視線を送る。
「俺もクズだったからな。
あんたのお陰で人に戻れたよ。
悪いがあんたの依頼は受けない。
帰ってくれ」
洋輔は椅子から立ち上がると
「府中で調査がある」
と助手に告げて出ていった。
「フッ 何かしら。
まあ、いいわ。
こちらだって会社をされているなら利益が必要よね。
取り合えず、調査してちょうだい。
夫の名は
高橋 博隆
東京電気に勤めているわ」
そしてバッグの中から分厚い封筒を取り出す。
「前金よ。
また来週来るわ」
女はそういうと立ち上がり
涼しい顔をしながら顔を歪めて重い扉を押した。