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浮気断定社
第10章 依頼人 高橋 美樹
少女が風に当たりたいと言うので屋上へ向かった。
俺は少女に背を向けタバコに火をつけた。
「あなたはすべて分かっていましたよね」
少女は小さな声で呟いた。
俺は何も答えなかった。
「私信じていました。
正義はあるはずだって。
何も悪いことをしていないのに
むしろ酷いことをされ続けてきたのに
それが明るみにでないはずはないって。
この裁判はきっと私を救ってくれると
信じていました」
少女は俺の横に並んだ。
「私、生まれ変わったら弁護士になります。
私の信じた正義を誰も証明してくれないなら
私が証明してみます」
俺は少女の言葉が引っ掛かった。
「生まれ変わる?!
今から頑張ればいいじゃないか」
少女に向き直った俺を彼女は物凄い顔で睨み付けた
そして...
俺は少女に背を向けタバコに火をつけた。
「あなたはすべて分かっていましたよね」
少女は小さな声で呟いた。
俺は何も答えなかった。
「私信じていました。
正義はあるはずだって。
何も悪いことをしていないのに
むしろ酷いことをされ続けてきたのに
それが明るみにでないはずはないって。
この裁判はきっと私を救ってくれると
信じていました」
少女は俺の横に並んだ。
「私、生まれ変わったら弁護士になります。
私の信じた正義を誰も証明してくれないなら
私が証明してみます」
俺は少女の言葉が引っ掛かった。
「生まれ変わる?!
今から頑張ればいいじゃないか」
少女に向き直った俺を彼女は物凄い顔で睨み付けた
そして...