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浮気断定社
第10章 依頼人 高橋 美樹
「どうしたの洋ちゃん?」
麗子は明るい声で入ってきたが洋輔のただならぬ様子を見て
怪訝な顔で洋輔の前に座る。
「なにかあった?」
麗子は注意深く洋輔に尋ねた。
「ああ...
高橋博隆の浮気相手
綾瀬 瑠璃 だ」
麗子は一瞬目を剥いた。
「それ...本当?」
洋輔は唇を噛んでいる。
「ああ。
麗子は何も聞いてないか?」
麗子を見つめた。
「大学の途中でシェルターを出てからあんまり会ってないのよ」
「そうか...」
昭和の臭いの漂う事務所は沈黙が流れた。
そのなかで古びた換気扇の音だけがやたらと大きく響く。
洋輔は
「ふーっ」
と大きく息を吐いて
額に手をかざし
目を閉じた。
麗子は明るい声で入ってきたが洋輔のただならぬ様子を見て
怪訝な顔で洋輔の前に座る。
「なにかあった?」
麗子は注意深く洋輔に尋ねた。
「ああ...
高橋博隆の浮気相手
綾瀬 瑠璃 だ」
麗子は一瞬目を剥いた。
「それ...本当?」
洋輔は唇を噛んでいる。
「ああ。
麗子は何も聞いてないか?」
麗子を見つめた。
「大学の途中でシェルターを出てからあんまり会ってないのよ」
「そうか...」
昭和の臭いの漂う事務所は沈黙が流れた。
そのなかで古びた換気扇の音だけがやたらと大きく響く。
洋輔は
「ふーっ」
と大きく息を吐いて
額に手をかざし
目を閉じた。