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浮気断定社
第10章 依頼人 高橋 美樹
翌朝ガシャガシャという遠慮のない物音で男は目が覚めた。
眩しい光に薄く目を開けると見知らぬ場所に見知らぬ女。
その女はそこに人がいるのもお構いなしで転がるビールの空き缶やウイスキーのボトルをごみ袋に放り投げている。
「つっっ...」
起き上がろうとした男はガンという衝撃に一瞬動きを止めた。頭が割れそうに痛い...
頭を抱え踞っていると
「これだけ飲めば当然です。
洋さんと同じペースで飲んでまともでいられるわけありません」
見知らぬ女は無表情に男の前に濁った液体を差し出した。
「酔いざましです」
男は一瞬躊躇したが意を決してその液体を飲み干した。
「ぐっ...」
お世辞にもうまいとは言えない。
「良薬口に苦しです」
女は男を一瞥していった。
「ところでいま...何時?」
「8時10分です」
「マジ?!やべっ...!!!」
飛び起きようとした男は鐘の中に頭を突っ込まれたような衝撃に動きを止めた。
眩しい光に薄く目を開けると見知らぬ場所に見知らぬ女。
その女はそこに人がいるのもお構いなしで転がるビールの空き缶やウイスキーのボトルをごみ袋に放り投げている。
「つっっ...」
起き上がろうとした男はガンという衝撃に一瞬動きを止めた。頭が割れそうに痛い...
頭を抱え踞っていると
「これだけ飲めば当然です。
洋さんと同じペースで飲んでまともでいられるわけありません」
見知らぬ女は無表情に男の前に濁った液体を差し出した。
「酔いざましです」
男は一瞬躊躇したが意を決してその液体を飲み干した。
「ぐっ...」
お世辞にもうまいとは言えない。
「良薬口に苦しです」
女は男を一瞥していった。
「ところでいま...何時?」
「8時10分です」
「マジ?!やべっ...!!!」
飛び起きようとした男は鐘の中に頭を突っ込まれたような衝撃に動きを止めた。