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浮気断定社
第10章 依頼人 高橋 美樹
運転手は時間通りにビルの前についたが美樹が出てきたのは1時間後だった。
「おかえりなさいませ」
運転手は前を向いたまま美樹に挨拶をした。
美樹は楽しくてたまらないという顔をしている。
「どちらまで?」
「家に帰るわ」
その声の弾んでいること、運転手は少し驚いた。
「なにか良いことがございましたか?」
普段は立ち入ったことは一切聞かない運転手だが
あまりの美樹のご機嫌に思わず聞いてしまっていた。
「ふふふ...。すごい情報よ。
これであの子も終わりね。
博隆も騙されてたのね。
あんなすごい過去を持っていたなんて。
地味な風体で男を騙すなんて
ほんと卑しい女は困るわね」
いつもは運転手にこんな話などしない美樹が聞いてもいないことまで話すとはよほど興奮しているのだと運転手は美樹に驚きの表情を向けた。
「おじさまのお話し、てっきり博隆の作り話だとばかり思ってたけど...
面白くなりそうね」
美樹は流れる車窓に目線を移し楽し気に外を見つめていた。
「おかえりなさいませ」
運転手は前を向いたまま美樹に挨拶をした。
美樹は楽しくてたまらないという顔をしている。
「どちらまで?」
「家に帰るわ」
その声の弾んでいること、運転手は少し驚いた。
「なにか良いことがございましたか?」
普段は立ち入ったことは一切聞かない運転手だが
あまりの美樹のご機嫌に思わず聞いてしまっていた。
「ふふふ...。すごい情報よ。
これであの子も終わりね。
博隆も騙されてたのね。
あんなすごい過去を持っていたなんて。
地味な風体で男を騙すなんて
ほんと卑しい女は困るわね」
いつもは運転手にこんな話などしない美樹が聞いてもいないことまで話すとはよほど興奮しているのだと運転手は美樹に驚きの表情を向けた。
「おじさまのお話し、てっきり博隆の作り話だとばかり思ってたけど...
面白くなりそうね」
美樹は流れる車窓に目線を移し楽し気に外を見つめていた。