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浮気断定社
第10章 依頼人 高橋 美樹
矢崎が車に戻ろうとしたとき、じっと自分を見つめる男に気付いた。

矢崎は何事もなかったように車に戻りその場を離れた。


どうしても気になって翌日も瑠璃の後をつけてみる。

ミラー越しに一台の車が自分を付けてきているのが分かった。

路地に曲がりその車が行き過ぎるのを待つ。

交差点で一度止まってその車はゆっくりと直進していった。

―いったい何があった?
 あのマンションも普通のマンションとは少し雰囲気が違う。

矢崎はまたマンションへと向かっていった。

少し離れたところに車を止めマンションに向かって歩く。


 
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