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浮気断定社
第10章 依頼人 高橋 美樹
「何か用かな?」
矢崎は振り向かずに声をかけた。
「それはこっちのセリフだ」
後ろの男が矢崎に答える。
「知り合いがこのマンションに入っていったのが見えたんだが
彼女の家はここではなかった気がしてね」
矢崎は足を止めた。
「そうか。
引っ越したんだろう」
後ろの男も矢崎から数歩離れたところで止まった。
「ちょっと気になっただけだ。
ここは保護施設だろう?」
「なんでそう思う?」
男は声音を変えなかった。
「見かけた子供の表情に見覚えがあってな」
そういった矢崎も親を幼いころに亡くし児童養護施設で育った。
「そうか。
まあ、そう見えるならそうなんだろう」
「否定はしないのか?」
「あんたは危害を加えそうもないからな」
矢崎は振り向いた。
矢崎は振り向かずに声をかけた。
「それはこっちのセリフだ」
後ろの男が矢崎に答える。
「知り合いがこのマンションに入っていったのが見えたんだが
彼女の家はここではなかった気がしてね」
矢崎は足を止めた。
「そうか。
引っ越したんだろう」
後ろの男も矢崎から数歩離れたところで止まった。
「ちょっと気になっただけだ。
ここは保護施設だろう?」
「なんでそう思う?」
男は声音を変えなかった。
「見かけた子供の表情に見覚えがあってな」
そういった矢崎も親を幼いころに亡くし児童養護施設で育った。
「そうか。
まあ、そう見えるならそうなんだろう」
「否定はしないのか?」
「あんたは危害を加えそうもないからな」
矢崎は振り向いた。