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氷の華~恋は駆け落ちから始まって~
第4章 涙月
「―無理だわ。トンジュ、私はまだ、結婚するという気持ちにはほど遠い心境なの。何もあなたがどうこうとはいうのではなくて、他の誰であっても、同じ応えを出していたと思うの。私は自分の父親を裏切る形で家を出た。そこまでしながら、まだ何も見つけてはいない。今の中途半端な自分が誰かと夫婦になって新しい生活を営んでゆけるとは思えないのよ」
「サヨンさまは、いつか言っていたではありませんか。ここに新しい村を作るのが新たな夢だと確かにあの時、はっきりと言った!」
「サヨンさまは、いつか言っていたではありませんか。ここに新しい村を作るのが新たな夢だと確かにあの時、はっきりと言った!」