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氷の華~恋は駆け落ちから始まって~
第4章 涙月
 彼の手つきは、十八歳という年齢にしては随分と手慣れていた。サヨンと深く唇を結び合わせながらも、片方の手は器用にチョゴリの前紐を解き、チョゴリ、下着と脱がせてゆく。
 胸に巻いた布もするすると解かれた。
 呼吸を奪われたサヨンは、既にこの時、ぐったりと動くこともできなくなっていた。
「相変わらず良い身体してるな」
 トンジュが淫靡な笑いを浮かべて満足げに頷いている。
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