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氷の華~恋は駆け落ちから始まって~
第6章 運命を賭ける瞬間(とき)
サヨンは殊勝に頭を下げる。実のところ、帰ってきたものの、父に逢って貰えるとは思えなかった。門前払いを食らわされるのが関の山だと覚悟はしていたのだ。
トンジュと父が対面する前に、サヨンは父と二人だけで一刻ほど話していた。
「心配したのはまだ良い。親が子の心配をするのは当たり前ゆえな。さりながら他人さまに迷惑をかけるのだけはいけないぞ。そなたが愚かにもしでかしたことが、どれだけの人に影響を及ぼしたかは理解しておるのであろうな」
トンジュと父が対面する前に、サヨンは父と二人だけで一刻ほど話していた。
「心配したのはまだ良い。親が子の心配をするのは当たり前ゆえな。さりながら他人さまに迷惑をかけるのだけはいけないぞ。そなたが愚かにもしでかしたことが、どれだけの人に影響を及ぼしたかは理解しておるのであろうな」