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氷の華~恋は駆け落ちから始まって~
第6章 運命を賭ける瞬間(とき)
「良いから、黙って聞きなさい。先刻も申したであろう、真実や過程よりも、結果を重んじねばならないと。正直、サヨンとそなたがいなくなってから、私はそなたを憎んだ。折角上手くゆきかけていた李氏との縁組みや商売上の取引もすべてご破算になり、私は李スンチョンに多額の慰謝料を支払った。李氏との縁談が壊れたことで、私もコ商団も大変な損失を蒙ったのだ。それだけではない、世間的な信用も失墜した。そなたさえ、サヨンを連れて逃げなければ、このような多大な損害はなかった」