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氷の華~恋は駆け落ちから始まって~
第6章 運命を賭ける瞬間(とき)
 トンジュがハッと顔を上げた。
 ヨンセはトンジュに鷹揚に頷いて見せ、サヨンに安心させるように微笑みかけた。
 しばらく沈黙が流れた。
 ヨンセは大きく息を吸い、ふいに浮かんだ涙に眼を細めた。
「それで、祝言はいつにするつもりだ」
「お父さま」
 サヨンはかすかな期待を込めてヨンセの顔を見つめる。
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