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とあるオクサマのニチジョウ
第8章 ドキドキオクサマ
「……よしっ…と……」
一通りの家事を終えて、身支度を済ませた恭子。
グロスを引き、薄く化粧を施した顔を鏡に写して気合いを込めた言葉を吐き出す。
その勢いの儘に、玄関扉を開けようとした恭子。
「…はぁ……でも…ホントにぃ………」
取っ手に腕を伸ばした儘、瞬時に弱気な言葉を吐く。
ドキドキと鼓動が早まる。
僅かに視線を下ろせば、ノースリーブの淡いピンク色のシャツに、股下二十センチ程度のフレアスカート。
視点が高くシャツを盛り上げている胸へと向けば、聞こえてきそうな程に鼓動が早くなっていく。
…透けては無いけど……
…やっぱり……プクッて………
体のラインを強調させる、ピチッとしたシャツ。
それは当然、撓わな胸の形は疎か、先端の乳首までも浮かばせていた。
…や…やっぱ……バレバレ…よねぇ………
ノーブラでいる事は、生地を持ち上げている乳首の形を見れば一目瞭然。
今からバイトまでの時間を、出歩く事に決めた恭子。
新たな性癖の目覚めもあって、薄着の下に着衣は無かった。
…これ……お巡りさんとか……捕まっちゃうかなぁ………
朧げな法律知識に、眼前の扉を開ける事が出来ない。
…でも…今でもドキドキ…凄いからぁ………
……喫茶店の…時だって………
…もし……外…だったらぁ……
新しい性癖の誘惑が頭を占めていく。
体のラインも太腿も半分近く露わにする薄着。
ヒラヒラとしたスカートの下は、剥き出しの股間。
薄着でありながら、ノーブラ・ノーパンで出歩く姿を想像すると、恭子の鼓動は早まるばかり。
「……い、行っちゃうんだからぁっ」
誰へとでもなく、言葉を吐き出した恭子。
その姿が室内から消えていった。