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とあるオクサマのニチジョウ
第8章 ドキドキオクサマ
 
「んふぅ…ふぅ………」

 熱く鼻が鳴る。

 とても人には見せられない、淫らな痴態。

 誰が来るとも分からない場所でワレメさえも晒した恭子は、目覚めたばかりの新しい性癖に支配されていく。


…この場所で…こんな…私……えっちに………


 最早、体の火照りは興奮からだと分かっていた。

 下乳を覗かせている捲り上げたシャツの裾から、左手が滑り込んでいく。

「んあっ…あぁっ………」

 掌に感じる、撓わな胸の柔らかさ。

 汗ばんだ肌を滑っていけば、指先にシャツを持ち上げるツンと固く尖った乳首が触れる。

 僅かに触れただけでカラダ中に広がる刺激に、恭子は柳眉を寄せて甘い声を吐き出す。


…いつもより……いつにも…増して……凄く………


 ただでさえ敏感な体。

 それが、露出という行為に因って、更に過敏になっている事に感情の昂りを抑え切れない。

「んふぅ…ふぅっ…っくぅ………」

 指先が尖った乳首を柔肉に埋没させんばかりに、指の腹で押し潰しながら擦る。

 掌や手首に触れる肌のシットリとした感覚が、イヤでも興奮している事を知らしめてくる。


…私…公園で……こんなに……


 脚を開いて晒している股間の奥がウズウズとしてくる。


…誰か来るかも…しれないのに………


 不安にドキドキと鼓動が早まる。

 それでも、興奮に昂っている体は、胸や股間を隠す事はなかった。

 新たな性癖は、恭子を更に快楽へと導いていった。
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