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とあるオクサマのニチジョウ
第8章 ドキドキオクサマ
 
 駅前に向かっている時点で、溢れ出している実感はあった。

 しかし、指を滑らせて感じた感触は、恭子の欲情を煽り立たせるには充分過ぎる程だった。

「あぁっ…こんな…にぃ……」

 右手の指の動きを止められない。

 しなやかな指先がワレメをなぞり、クリトリスに触れるとカラダの震えは大きくなっていく。

 クチュッ…クチュッ…と静かな公園の空気を震わせて届いてくる淫らな水音。

 予想以上に濡れているワレメと指先が与える刺激に、恭子は堪えきれなく甘い声を溢れさせた。

「んふぅ…ふぅ…んっ……」

 露出の興奮と股間を弄る右手の激しさに、淫靡な水音に混じる喘ぎ声が比例する。

 徐々に大きくなっていく艶めかしい声に、恭子は無意識にシャツの裾をクチに咥えた。

 辛うじて隠されていた撓わな胸がボロンと溢れる。

 乳首をツンと勃たせた巨乳とも爆乳とも言われる胸が、全貌を露わにする。

 左手に肌のしっとりとした感覚を覚えながら、グニュグニュと揉み拉き続ける。

 肢体の大多数を露わにした恭子。

「んぐぅ……ぐぅっ………」

 恭子は目眩く程の興奮と快感を感じ、両手は更に刺激を与え、声を抑える表情は恍惚さを増していった。


…こんなに…気持ち良くって……私……もう………


 正行の一件も含めて、思い詰めていた恭子。

 それを振り払うかのように、今は快感に酔い痴れていた。

 その最中【サナカ】。

 ベンチの上で痴態を繰り広げていた恭子の耳に、物音が飛び込んできた。
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