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とあるオクサマのニチジョウ
第9章 小麦色と白いオクサマ
 
 正俊の手が恭子の両膝へと掛かる。

 触れた掌の感触に、恭子のカラダがビクッと反応する。


…あ、アンズちゃん……
…この儘だと……後戻り出来なく……なっちゃうよぉ…?……


 膝に掛かった正俊の手に力が込められる。

 依然として、狸寝入りを続ける杏子に心中で訴えながらも、恭子も寝た振りをしているだけに抗う事が出来ない。

 暗がりの中で脚を開かされ、一気にワレメに空気を感じる。

 マスターに続いて正俊にまでも、再び恥部を晒した瞬間。


…私……こんな簡単に…股を開いて………
…こんな……イヤらしい女に………


 膝をそれぞれ持ち上げられ、まるで赤ちゃんのおむつを代えるような体勢へと変わる。

 最早、ワレメを隠す事など不自然で不可能な体位に、タオルケットの中にある恭子の体温は上昇していった。

「…寝てても…イヤらしいな…キョウコ」

 正俊だと分かっていても、呼んでいる名前が従妹の物だとしても、興奮を抑える物静かな口調で名前を呼ばれれば、鼓動は早まる一方だった。


…ほ…ホントに……知らない…んだからぁ………


 一向に動きを見せない杏子に心中で言い放った恭子は、正俊の動きに身を委ね始めていった。
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