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とあるオクサマのニチジョウ
第9章 小麦色と白いオクサマ
 
 見事なプロポーションの白い裸体を晒け出して寝転がる恭子。

 薄く白いキャミソール一枚だけで、日焼け跡を残す胸元や黒い繁みを露わにする小麦色の肌をした杏子。

 二人の煽情的な姿を前に、正俊は危機感を覚えながらも下半身に血液を集中させていた。

「アンタも…度胸あるんだか分からないよねぇ」

 そんな正俊の変化を見逃さなかった杏子は、正俊へと躙り寄っては唇を艶めかしく舐める。

「あ、いや…あのな………」

 正直な反応を見せる体に戸惑いを増しながら、正俊の視線は杏子と恭子から離れない。

 そればかりか、二人分の艶めかしい雰囲気と、部屋に漂う甘い香りに股間は膨らんでいく一方だった。

「まぁ、もうどうでも良いんだけど…」

 科をつくる杏子の腕が正俊の股間へと伸びる。

「ちょ、きょ…杏子っ!?」

 躊躇いも無くトランクス越しにモノを掴む杏子に、正俊は恭子を気にしながら言葉を吐き出した。

「もう……あたしも…我慢出来ないんだよねぇ」

 杏子は悩ましげに唇を舐めると、恭子へと流し目を送る。


…あ…アンズちゃん……
……これが…目的で………


 杏子の潤んだ瞳と目が合うと、目論見が読めた恭子の鼓動は速くなった。


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