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とあるオクサマのニチジョウ
第12章 Scene.02
 
「えっ!?」

 マスターの姿が見えなくなっていた事に、思わず声を洩らす恭子。

 依然として、ローターはアナルの中で暴れた儘だった。

 カウンターの方へと向けていた視線の片隅に、腕が伸びてくる光景が飛び込んで来た瞬間。

「ちょっ……どうし……きゃぁっ!?」

 戸惑った恭子のカラダが一気に引き寄せられた。

 カウンターよりも柔らかい感触。

「えっ!? ちょっ……うぅんっ………」

 不意に両胸をグニュッと鷲掴みにされ、戸惑っていた恭子は柳眉を寄せる。

「やっぱり…柔らかいねぇ」

 荒い吐息混じりの声が耳元から流れる。

「やっ…ちょ……あぁんっ」

 瞬時に、常連客に引き寄せられたと判断した恭子は、腕の中から逃れようと藻掻く。

 しかし、アナルにローターを飲み込まれた事に因って、既に淫らなスイッチを入れられている状態。

 更には、喫茶店に来る前から、期待で感情を昂らせていた。

 マスターに抱かれるものだと、感度の良いカラダは更に感度を上げていた。

 そんなイヤらしく淫らなカラダは、譬え、マスターの手では無くても、敏感な胸を揉み拉かれれば誰の手でも恭子のクチから甘く鼻を鳴らせる。

「んふぅっ…ふぅっ……だ…ダメぇっ」
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