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とあるオクサマのニチジョウ
第14章 Scene.04
 
 いつもの見られるかもしれない興奮とは違う見せている興奮に、平然を装いながら頬杖を着く恭子の感情は昂る。

 右手で頬杖を着きながら、さりげなくカウンターの下へと左腕を伸ばす。

 指先にしっとりとした肌の感触を感じながら、脚の付け根に浮かぶ筋をなぞっていく。

 脚を開いた付け根を指先で軽く撫でる煽情的な姿。

 ましてや、喫茶店の中という場違いな行為に、平然を装う恭子のカラダは熱さを帯びてくる。

 ガラス越しに見える頭も、向きを恭子へと変えた儘で動かない。


…そんなに…じっと見られたらぁ………


 建物の外で一点だけを見上げて立ち尽くす人物。

 少なくとも、カウンターの下を覗かれているのは感じ取れていた。

 軽く撫でていただけの指先に力が入る。

 何処まで見られているのか、何処まで見えているのか分からない興奮。


…また……えっちな趣味……酷くなりそう………


 確実に痴女への道を進んでいる事に僅かな戸惑いを覚えても、艶めかしく脚の付け根を撫でる指先の動きを止める事は出来なかった。

「………んっ………」

 指先が陰毛を食み出させている薄い生地を通して、ふっくらと盛り上がった恥丘を滑る。

 微かにクリトリスの上を通過すると、柳眉を寄せて短く言葉を吐き出した恭子。

 床に爪先を着けてサンダルから踵を浮かした脚が突っ張る。


…こ…これ以上は……
…収まりつかなく…なっちゃう………


 予想以上に興奮が昂り、ワレメを弄る衝動を抑え切れなくなって恭子。

 指の動きも止められなくなり、鼓動を速めながら戸惑っていった。
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