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とあるオクサマのニチジョウ
第5章 葛藤するオクサマ
いつも杏子が寝ている場所でスースーと寝息をたてている恭子。
「はぁ…」
酒を勧め過ぎて自業自得だとわかっていながら、暢気に寝ている恭子の姿に溜め息を洩らす。
「う、うぅ…ん……」
恭子はゴロンと寝返りを打てば白いキャミソールが捲れ、括れたウエストや赤いショーツを穿いた股間を無防備に晒す。
「…もう…寝よ……」
その姿を見て、何故だか一気に疲れを覚えた杏子は寝室を後にする。
テーブルの上に作製された空き缶タワーを撤去すると、再び寝室へと戻ってくる。
「……げっ………」
暗い寝室の布団の上を見れば、何故か全裸姿の恭子。
離れた壁際には、脱ぎ捨てたと思われるキャミソールとショーツ。
…やっぱり恭子姉……
…裸で寝るのは変わってないんだ…
…まぁ…アイツは帰って来ないから…問題ないかぁ………
見事な肢体を余すところなく晒しながら寝ている恭子の姿に、苦笑を浮かべていた杏子。
「……………」
しかし、見下ろしている表情が、徐々に思い詰めたものへと変わっていった。
…無い物ねだりなのは分かってるけど………
やはり、自らの整ったプロポーションを分かっていない杏子。
再び沸き上がってきた嫉みの感情を抑えながら、恭子の隣の布団に寝転がった。