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とあるオクサマのニチジョウ
第6章 朦朧オクサマ
 
 荒々しくカラダを求めてくる正行を視界に入れようと、恭子は名前を口にしながら瞳を開けた。

 視界に飛び込んだ光景に、途中まで吐き出した言葉が詰まる。

 しかし、ナカをグチュッグチュッと貫く刺激に、甘い声は抑え切れないでいた。


…えっ?…ここ………ちょ……確か………


「んうっ…うっ……んうぅっ………」

 いつもの寝室とは違う光景。

 暗がりの中で、隣で背中を向けている人影を見付ける。

 戸惑いが続くと同時に、右脚だけを高く上げた体位で貫かれる刺激も恭子に襲ってくる。


…私……アンズちゃんの部屋で……お酒……呑んで……
…それから………


 徐々に記憶を取り戻してきた恭子。

「んあっ! …んっ……んうぅぅっ!!」

 不意にクリトリスからカラダを突き抜けていった刺激に、カラダをビクッと震わせて嬌声を上げかけた。

 しかし、隣の人影を見れば、ギュッと瞳を閉じて、慌ててクチを塞ぐ。


…ここ……アンズちゃんの……部屋……?
…隣に居るのは………


「…キョウコ……声抑えないと……キョウちゃん…っく…起きちまうからな…」

 足元から聞こえてきた、呻き声混じりの声。

「んんっ……んっ……んうぅっ………」

 片手では抑えきれない声。

 タオルケットを手繰り寄せてクチに咥えた恭子は、その声で状況を把握した。


…ま…正行さん…じゃない……
…正俊さん……アンズちゃんと私…間違えて………


「んぐ……んんぅ………んんんっ!」
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