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夏の魔法
第1章 『故郷』に還る

「キスして…ねぇ、タビオ…どこも行かないで?」

『どうしたの?』

「解らない…でも、タビオが笑顔になると何故か不安になるの…」

情熱的じゃない
優しいキスを交わす

「…タビオってビー玉みたい」

『え!?ビー玉?』

突拍子もない例えに思わず声が張る
そんな僕を笑う千里

「不思議な人…」

『千里もね』
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