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夏の魔法
第1章 『故郷』に還る
小学生の時に見つけたこの場所に戻ってくのは
7年ぶりだ
『まーっかにー流れるー僕の血潮――』
歌のように太陽に手を翳す
その瞬間真横で勢いのある水音が弾ける
予期せぬその音に思わず岩から落ちそうになった
「びっくりさせちゃった?ごめんごめん」
水に濡れた前髪をかき上げて
岩に上がる水着の女性
「でも、私のがびっくりしたよー!ここ私しか知らない場所だと思ってたのにさ!」
彼女は僕の返事も待たずに喋り続ける
スタイルの良い身体に太陽が反射して眩しい