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第4章 『幻想』に近づけば

帰るなり千里は押し入れからアルバムを引っ張り出す
小学生の頃から
つい最近のものまである
沢山のアルバムから
小学生の頃のものだけを広げる

「ちょ、千里…何してんだ？」

丁度帰った敦士が
散らかった部屋を見て驚くが千里の耳には入っていない

「敦士のアルバムどこ？」

小学生の頃も一緒に過ごしてきた2人なのだから
敦士のアルバムにもタビオの写真がある可能性はある

「会わせたいヤツがいるんだけど…千里さーん？」