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第5章 『過去』の旅生と

それでも
私は不特定多数とのセックスを止めなかったし
相手が段々、良くない人種になろうが関係なかった

そして
私が旅生に心を奪われる事件が起きた

いつものように
周りの期待通り気だるそうに授業を受け
周りの期待通りに途中で抜ける

校門の前に横付けにされた
漆黒の高い車
多分、ヤクザとかそう言う仕事の方
『ヤバイかなぁ』と思う自分と
『どーでも良い』と思う自分がゆらゆらしていた

その車に向かう校庭の途中