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夏の魔法
第6章 『本当』の真実は
「ちょ、ちょっと待ってよ!」
黙って見ていた千里が
敦士君と僕の会話に割り込む
「皆、変だよ!だってタビオはここにいるのに…敦士も志乃さんも…タビオが死んでるみたいにさ!」
その声は震えている
現実を飲み込めていない千里は
僕の手を握る
「ほら、触ってよ!タビオの手…こんなに暖かいんだよ?足だってあるし!声だってちゃんと聞こえるし!」
説明する千里の顔から
敦士君は目線を反らす
反らして苦々しく僕を睨む
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