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くちなし
第2章 香
「……ま…。」
眠いもう少し…。
「お嬢様。起きませんと、襲いますよ。」
!!!!!
「おおお、起きます!」
事態を把握した私は、ガバッとベッドから起きる。
「残念ですね…。今日こそは…と思ったのですが。クスッ」
黒田は、私が幼少期から身の回りの世話をしてくれている高屋敷家の使用人の1人だ。
「今から準備するから、部屋から出て行って。」
ーぎゅっー
「きゃ!」
後ろから黒田に抱きしめられる。
「お嬢様…。今日も、お綺麗です。そして、この香りも…」
「くっ!黒田!」
「なーんて、冗談ですよ。さっさと準備してください。」
私に背を向け部屋を出て行こうとする黒田。
私が香りのことを言われるのが嫌なことを知っていて、私に言ってくる。
「…っ!なっ!もう、最低!!」
ーバタン!!ー
「はぁ…。何をしてるんだ。俺は…。
困らせてどうする…。」
自分の拳を握る。
扉の前でお嬢様のことを待つ。
どんどん、綺麗になっていくお嬢様を私は、隣で見ていることしかできない。
自分でもつくづく嫌になる。
きっと、周りの男たちも気づいているだろう。
お嬢様の『あの香り』を。
眠いもう少し…。
「お嬢様。起きませんと、襲いますよ。」
!!!!!
「おおお、起きます!」
事態を把握した私は、ガバッとベッドから起きる。
「残念ですね…。今日こそは…と思ったのですが。クスッ」
黒田は、私が幼少期から身の回りの世話をしてくれている高屋敷家の使用人の1人だ。
「今から準備するから、部屋から出て行って。」
ーぎゅっー
「きゃ!」
後ろから黒田に抱きしめられる。
「お嬢様…。今日も、お綺麗です。そして、この香りも…」
「くっ!黒田!」
「なーんて、冗談ですよ。さっさと準備してください。」
私に背を向け部屋を出て行こうとする黒田。
私が香りのことを言われるのが嫌なことを知っていて、私に言ってくる。
「…っ!なっ!もう、最低!!」
ーバタン!!ー
「はぁ…。何をしてるんだ。俺は…。
困らせてどうする…。」
自分の拳を握る。
扉の前でお嬢様のことを待つ。
どんどん、綺麗になっていくお嬢様を私は、隣で見ていることしかできない。
自分でもつくづく嫌になる。
きっと、周りの男たちも気づいているだろう。
お嬢様の『あの香り』を。