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幕末タイムスリップ
第10章 華を好きな理由~沖田総司~

「総司、あの時は本当にありがとうございます・・・総司が居なかったら、私・・・」


「済んだことは考えても一緒だよ。ほら、見て」


沖田が指さした先にはたくさんの蛍が飛び交う


「わあ・・・すっごくキレイ・・・」


「でしょ?華ちゃんの喜ぶ顔が見たくてさ」


蛍に夢中の華を、隣で嬉しそうに眺める沖田


「蛍はね、一般的には雄の方が運動性に優れててさ、飛び回りながら雌を探すんだ。雌はあまり動かないんだよ。だから、僕も華ちゃんを探し回ってたのかもしれないよ」


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