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目が覚めたら。
第2章 とんでもないことになってました。
「はい? 突然なんですか、そのC級ホラー的展開」


 ハル兄は困ったように頭を掻いた。


「俺も聞いた時はそう思ったんだがよ、お前の男達……実際そうだったじゃないか」


 あたしは瞬きを繰り返す。


「ものの見事に、消えちまっていれば、信じるしかねぇよな……」

「き、消え? だってハル兄、別れ話を聞いたって……」

「お前さ。相手の着ているものや荷物そのままで、どうやって帰ったと思ってたんだ? 俺は裸族とお喋りしていたと? つーか俺、お前のオトコの顔なんて知らねーよ。向こうもそうだろうが」

「い、いや……だけど、え? ええええ!?」


 とにかくあたしは、捨てられたのではないかという猜疑心にパニックになっていたから、当時はまるで状況の観察なんてしていない。

 だけどそう言われれば、服とか財布……あったような、なかったような……。携帯……電源切れば、繋がるはずがない?


「だったら彼らは、あたしの体が嫌だから姿をくらましたのではなく……」

「このボケが。毎回死ぬ死ぬ騒いで俺を巻き込むから、事情を知らぬでもない俺が証拠隠滅に時間を割く羽目になったんだよ。

論文期限が迫っている最中でも、"俺様ネットワーク"駆使してお前のオトコの素性調べ上げ、その都度オトコの家に、これを託されましたと『自分を見つめる旅にでます。探さないで下さい』と書いた手紙手渡してたんだぞ、俺はっ!」

 ……よく考えれば、元彼達は皆転校したり退学したり。そこまであたしと顔を合せたくないのかとショックを受けるばかりで、あたしは彼らの動向を調べることはなかった。

 彼らは皆――。
 

「いいか、Sホルモンは20歳を超えると発現率はめっきり低くなる。だから20歳までは処女を守れとお前の親は言っていたのに、この不良娘っ!!」


 処女狩りをしていただろうハル兄から不良扱い。


「俺の苦労もしらず、オトコをとっかえひっかえ……よくもまぁ!だからSホルモンが、中途半端に刺激されて、眠る羽目になったんだぞ‼︎死ぬところを眠りに留めた俺を崇めやがれ、このふしだら娘‼︎」

「ふしだらしーちゃん、オトコの敵!!」


 さらには、ふしだら&男の敵になってしまった。

 まぁ、そうだ。 セックス相手を忽然と消してしまったのなら。


 だけど――。
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