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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2


 動かされると、とぷりと蜜が太腿に伝い落ちる感触があった。

 まさしく栓だったのだろう。


「すごいね……しーちゃん。たまらない眺め」

「や……ん。見てないで、抜いて……?」

「ふふふ、恥じらうしーちゃん可愛すぎ」


 ちゅっと唇にキスが落とされる。


 ずる……。


「ぁっ……ナツ、抜くのに……ソレ回さなくていいから」

「ん……? だってしーちゃん締め付けすごくて取りにくいんだもの」


 ちゅっ。

 また唇を押しつけるようなキス。


 ずる……。


「だからナツ……」

「ん? どうしたの、しーちゃん」


 ちゅっ。


 ずる……。


「ナツ……っ」


 悪戯っ子のナツは、簡単には抜かない。刺激を与えながら焦らすようにして、抜こうとする。



 ずる……。


「ねぇナツ……ああんっ、意地悪しないで抜いてぇぇ」


 電源が入っていないオモチャは、今はあたしが触ったようなふにゃふにゃとしたマシュマロ状態の円筒状のハズなのに、膣のどこかが重点的に擦れる度に気持ちよく思えるのは、でこぼこでもついてしまったのだろうか。

 イボイボモードが中途半端に残っているのだろうか。

 ナツと一緒に片足をあげたままのあたしは、それを見ようと視線を落とす。だが、ナツの手からちらりと見える濡れたピンク色があまりにも卑猥に思えて、あたしは思わず目を瞑ってしまった。

 あれは、濡れた蜜を吸うと……グロテスクなまでの生々しい濃い色に変化するらしい。視覚的にかなりやばいものだ。

 あんなものがあたしのナカにあったなんて。


「ふふふ。どうしたの、しーちゃん。凄くぬけにくくなる程締め付けちゃって。……すごくいやらしいよ、しーちゃん。しーちゃんのナカから、どろどろとしたものが出てくるのは。……強烈。

あぁ……妬けるね、妬けちゃうよ、僕」


 ナツは耳朶を甘噛みし、吸い上げてくる。


「……こんなモノでも……しーちゃんに抵抗されず、しーちゃんのナカでぬくぬくできたなんて」


 直接鼓膜に響く、掠れたようなナツの声。


「僕、このオモチャに、……猛烈に嫉妬してる」


 静電気のような軽い痺れが腰から脊髄に上がってきて、思わず震えた。
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