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目が覚めたら。
第6章 変態王子が暴走しました。2
"好きなオンナ"
女とみられていると言われただけで、全身に甘い痺れが走る。
急速にオトコのナツを意識してしまい、ナツの甘い香りにのぼせそうだ。
「お部屋に行こうと思ってたけど、もう駄目だ。しーちゃん。ここで……しーちゃんのイイ顔を見せて。僕に愛されて、蕩けるような幸せそうな顔でイッて?」
ああ、駄目だ。
ナツと一緒に発情モード。
「僕に……溺れて?」
息が乱れる――。
「しーちゃん……好きだよっ」
ナツは熱い吐息を零しながら、下から掬うようにして、荒々しくあたしの唇を奪う。
「ん……ふぅっ……」
ぬるりと舌を侵入させてきながら、ナツは後頭部と背中に手を回して、あたしをぎゅっと抱きしめた。ナツの熱さに感染していくあたしの体。
「ん、んんっ……」
あたしの顔に、角度を変える度に揺れるナツの髪が優しく触れる。
漏れる声が甘いのは、あたし? それともナツ?
――僕は、しーちゃんがどんなに拒んでも、恋人のキスをするから。
蕩けるようなキスがたまらない。
あたしはナツの首に両手を回して、キスを堪能してしまう。
唾液を垂らしながらも、互いの意志を持って絡み合う舌先は、溶け合ってしまうかのように熱く。ナツから漏れる吐息が荒ければ荒いほど、あたしの息も荒くなる。
小さな喘ぎをしながらうっすらと目を開ければ、愛おしそうにこちらを見ている熱を帯びた瞳から目をそらせなくなる。
あたしの臀部を手で支え片膝裏を掬うようにして、あたしの両足を割るように捩入れたナツの片足が持ち上がる。あたしの足を乗せたままナツは棚板に足を置いた。
こんな卑猥な格好にさせ、依然熱っぽい瞳をあたしに向けたまま、オスの表情であたしを見るナツは、手を内股に滑り込ませる。
ぶるりとあたしの足が震えた。
「しーちゃん、栓取るよ……?」
ナツの手がショーツを横にずらす。
書庫の冷気に熱をもった秘部がひくついた。
ずる……。
みっちりと収まり切っていた入ったものが、引き出される感覚。
「ん……」
無機質の異物とはいえ、引き抜かれる喪失感にやるせなく思うと同時に、潤みきった膣壁が擦れ、あたしはナツの首にしがみついたまま、声を漏らして身を捩る。