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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。


 ハル兄の熱さが、その力強さが、あたしの理性を掻き乱す。


 演技なのか本気なのか、もうどうでもよくなっていた。

 ハル兄の熱でのぼせていた。


 もう十分のはずなのに、もっとハル兄の熱が欲しい。

 もっと荒々しくあたしを奪って貰いたい。


 それは、葉山静流としてのメスの本能。


 食らわれたいと願う、服従の愛。


 ハル兄が……欲しい。

 ハル兄と、もっと密着したい。


 あたしはハル兄の片足を挟むようにして、秘部を擦りつけた。

 動物のような、求愛行動のように――。


 それに応えるようにして、強く抱擁したままハル兄が体勢を変え、横向きになった。

 もっとよく触れあえるような体勢で、いつの間にか……ずり落ちていたズボンを足で取り去っていたハル兄もまた、あたしのスカートを捲り上げるようにして、互いの熱い素足の感触を感じながら、秘部を擦りつけあい、腰を動かしあい……淫らに蠢き合った。



「シズ……口を開けろ」


 はぁはぁ熱に浮かされているような荒い息に乗せて、ハル兄が耳もとで囁き、耳の穴に舌をねじ込ませてきた。


「あっ……」


 ぬるりとした感触に思わず声を上げた瞬間を見計らい、半開きになった唇を割って、口腔内に強引に奥まで捻じいれられる舌。


「んん……」


 ハル兄とあたしの鼻にかかった声が同時に漏れる。

 
 淫らな音を立てながら、激しく絡み合うふたつの舌。

 この質量感は、まるであたしのナカに挿入した時のハル兄のモノのようで、昂奮にぞくぞくした。


 ああ……止まらない。

 もっと絡み合わせたくてたまらないよ。


 ああ、気持ちよくてまたイッちゃいそうだよ。


 ハル兄――っ。



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