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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
 

「はっ、はっ……、ああんっ、ああ……波瑠、波瑠……っ」

「ああ……邪魔だ、とるぞ」


 眉間に皺を寄せたハル兄が、秘部に宛がった手で無理矢理にショーツを剥ぎにかかってくる。

 無意識に身を反らせてその補助をしてしまったあたしは、自分の胸の頂きがハル兄の胸の頂きと触れてしまい、声を出してしまった。

 さっきまであんなに攻められたくせに、さらに刺激を待ち望むあたしの蕾は、固い尖りを見つけて自然に擦り合わせる。


 じんじんして……ああ、気持ちよすぎる。


「おい、またひとりで遊ぶな。欲しいなら欲しいと俺にせがめ。俺はここに居るんだぞ?」


 苦笑交じりの声が聞こえてくるが、このもどかしい刺激に夢中になっているあたしは、体を動かしながら執拗にハル兄の乳首と擦り合わせて、息を乱していた。


「ねぇ……波瑠。波瑠の固く尖っているここは……勃ってるの? 昂奮してるの? オトコのひとは、ここもオンナみたいに気持ちよくなるの?」


 器用にショーツを取り去ったハル兄があたしの両足を広げて、間に体を割り込ませた。


「……なんだよ、その勝ち誇った顔」

「ん……。だって波瑠もうっとりした顔で動き始めたから」

「………」

「ねぇ……ほら。波瑠の喉仏も動いた。ふふ……」


 舌打ちをしたハル兄は、首筋にがぶりと噛みついた。

 それすら刺激に感じるあたしは、より一層身を反らしながら、胸を強く擦りつける。
 

「波瑠を……気持ちよくさせたい」


 あたしは手をハル兄の逞しい胸に滑らせ、固く尖って存在を主張している蕾を指の腹で捏ねると、ハル兄から甘い声が漏れた。


 帝王の意外な弱点だ。


 親指で押し潰すようにしたり、根元を指でくりくりと捏ねたりして遊ぶあたしに、ハル兄は睨み付けるような目線を向けてきた。

 欲情に濡れたその眼差しにぞくぞくする。


 ああ、ハル兄があたしを攻める気分がよくわかる。

 相手の体に触ることで、自分の存在をわかって貰いたいんだ。
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