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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
あたしは身をずらしながら、精悍な首筋からハル兄の胸に舌を這わせててみた。相変わらず睨み付けてはいるものの、怒られはしない。
舌が胸の蕾に行き着き、その尖端を舌先でちょんちょんとつついた時、
「んっ……」
ハル兄がきゅっと目をつぶり、悩ましげな声を上げた。
帝王の悶える姿に、あたしの秘部からとろりと熱いものが溢れた。
なにこのひと、可愛い。
そして――愛おしい。
あたしはハル兄ごと横回転し、ハル兄をベッドに押し倒す。
ハル兄は薄く目を開けてあたしを見ているだけだ。
どこか虚ろなとろりとした目は、帝王らしからぬ無防備なもので、あたしはなにがなんでも帝王としての威厳を取り戻したくなった。
ちゅぱちゅぱと、代わる代わる左右の小さい尖りを口に含んでみる。初めてひとの乳首というものを口に含んだわけだけれど、わずか熱に湿った感触と弾力性がたまらない。
ハル兄のものなのに、あたしが攻め立てられている気がして、あたし自身もすごく気持ちがよくとろけた気分になってきて、口で手で、無我夢中でハル兄の胸を貪った。
ハル兄の手があたしの頭を優しく撫でていた。
「……気持ち、いい?」
ハル兄は、とろりとした眼差しのまま、頼りなげな熱い息をしていた。
「ああ……。すげぇ……気持ちいい……」
濡れたその瞳が、恍惚とした表情を示すように細くなった。
それを見たあたしの体は、突然震えだし……。
「静流……?」
驚いた声を出すハル兄の上で、あたしは。
なんとあたしは。
「ああああっ、駄目、やだっ、イッちゃう――っ、あああああああんっ」
イッてしまったのだ。
ハル兄を攻めていたあたしが。
感じていてくれたハル兄を見て、喜悦のあまり……。