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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
 

「波瑠、ちょっとトイレ……」

「………。……ふっ、却下」


 無言、含み笑い、そして拒絶。


 より一層強まる刺激に、あたしは虫の息のようなか細い呼吸になりながら、必死にハル兄にトイレに行かせて欲しいと懇願する。


「波瑠、漏れちゃう……ねぇ、波瑠……っ」

「飲み干してやるよ。だから安心しろ」

「やっ!! 漏れるのも飲まれるのも嫌っ!! トイレ、トイレ……」


 四つん這い状態で前方に逃げようとしたあたしを、ハル兄が見逃すはずもなく。



 ペチンっ。



 叩かれたその痛みを快楽に変えて、あたしはぐぐっと身を反らせた。


「だめ、ああ……イッちゃう……ああ、や……キちゃ…・・う、キちゃう、はあああっ、駄目駄目、イッちゃ……」

「クルのかよ、イクのかよ。どっちだよ」


 笑い声を出したハル兄は――



「……さあ、乱れて……飛べ」



 予告なく、あたしの……穴に指を挿れたんだ。

 後ろの……今まで誰にも触れられたこともない、秘孔に。


 ずぼっと。



「秘技、屈折二輪挿し」



 鬼畜の技、オトメに炸裂。


 前からも、後ろからも……ナカにある指を曲げたのだ。


 くいっと。


 突如、未開の地を広げられた痛みが瞬時に快感にすり替わる。


 一気に上ってくる。

 

「やあああああああっ」



 凄まじい速度で引き寄せられた絶頂。


 そして――。



「いや、いや、いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!」



 びくびくするあたしの体から、弧を描いて豪快に噴射される液体。



「やだ、やだ、出ちゃった、やああああああっ!!」


 本当に飲み込もうとするハル兄を足で蹴り飛ばして、あたしは泣いた。



「いやああああああああああっ!! 止めて、止めてぇぇぇぇっ!!」



「おぉ……すげぇな。ここまでよかったのかよ。すげぇ……クるな」


 未だ止まらぬ噴射がようやく落ち着きを見せつけた頃、脱力したあたしはうつぶせ状態になってうわああああと泣いた。
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