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目が覚めたら。
第7章 鬼畜帝王が暴走しました。
 


「はぁっはぁっ、俺……やっぱ、無理」



 腰を激しく振りながら、息を弾ませるハル兄が、掠れた声でなにかを言っている。


「今まですげぇ我慢してきたけど、もう抑えるの無理」


 弱々しく震えたその声音の意味するところは、あたしには理解するまでの理性がなかった。


 ただひたすら、高みに駆け上っていく。


「なぁ……"恋患い"って……ここまで救いようもねぇもんなのか? ここまでお前が欲しくて欲しくて病的なほどに求めるもんなのか? どの医学書にも書いてねぇんだよ、治療方法が!!」


 揺さぶられる体。ハル兄と共に淫猥に揺れる腰。

 ナツの時とはまた違う、動物じみたその激しい交合は、あたしもただのメスだということを思い知らせ、強いオスにさらなる施しを求めて、絶対服従の姿勢でついていくのがやっとで。


「俺……本気にやべぇんだよ。お前抱いてから、押し殺せねぇんだよ。そんな時……妬くなよ。嬉しくてたまらなくなるじゃねぇか。諦めた夢見たくて、頑張りたくなるじゃねぇか」



 気持ちいい、気持ちいいよ、ハル兄!!


 ぐちゅぐちゅ、ぱんぱん。

 鳴り響く音があたしの世界を白く染め上げていく。
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