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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
「ねぇ。あたしだけの満足で終わるのは忍びないから、拙いながらも口や手でご奉仕返しをしたいよ……」
訴えてみれば、ハル兄は妖艶ながらも寂しげな眼差しで言った。
「お前の体、完全には満足してねぇだろ。この奥……疼いてたんだろ? 挿れてかき回されて、またあの時のように……満たされたかったの、俺のために我慢してたんだろ?」
「そんなことは……」
「本当か? 呼応してねぇか、俺の手に」
ハル兄があたしの下腹部をいやらしく撫でれば、子宮がハル兄の感触にきゅうきゅうと疼くのがわかり、あたしは複雑な思いを抱えた。
「俺のモノが戻ったその時は、今回できなかった"褒美"、くれてやるよ。奥まで挿れて突きまくって……命からがらの獰猛なセックス、また味合わせてやるよ」
囁くような誘惑に、また子宮が切なく疼いた。
ハル兄の強烈な挿入を覚えた体は、あたしの意識よりも正直らしい。
あたしの秘部はそれだけでまた濡れだしたように思う。
「だから今はそのセックスに耐えられる体力もつけねぇとなんねぇ。今のこんなくたくたな情けねぇ体なら、仮に俺のモノが全回復したところで、即座にお前に消される。さすがの俺も、それだけは避けたい」
ハル兄はあたしの首筋に、大きな舌を這わせて熱く吐息を零した。
「……お前を何度も抱きてぇんだよ。お前の味が……忘れられねぇんだよ」
それは熱に浮かされているような掠れた声音で、病的なまでの頼りなさがあった。