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目が覚めたら。
第3章 変態王子様は×××でした。
 


「……5……6、っ……き、ああっ……きゅ……」


 まるで幼稚園児のように、数さえロクに数えられないナツ。

 なんだか笑えてきた。


 カウントが等間隔ではないため、数をすっ飛ばして進むのは見逃す。それすら気づかず数を数え続けるナツは必死でいじらしい。

 そして、弱々しい声で50を告げた時、ご褒美とばかりにぱくりとナツのモノを口で咥えた。


「ご……っ、ご、……っ、ロ……ク、ごじゅ……っ、ぁっ……ん、な、な」

「もご、もんごごもごご?(ナツ、300行ける?)」

「がんば……るっ……ろく……じゅ、はっ、は……ぁ、あれ……幾つだっけ。あれ……くそっ……」


 あたし達は、言葉にならなくとも意思疎通は出来ているらしい。

 夢の王子様は、口で果てたくがないがため、目に涙を滲ませながら……時折歯軋りをして、覚えたての子供のようなカウントをしている。

 こうした従順で健気なナツの姿は、可愛くて仕方が無い。

 そこまであたしのナカがいいのかと、満更でもない気分になる。

 あたしのナカはどろどろで、ナツのモノを受け入れたくて仕方が無い。あたしも欲望と闘っている。

 だが……恐い。

 またナツまで、消えてしまうかと思えば。


 肉欲に勝る理性を総稼働させて、あたしはナツの駄々を押さえ込む。

 
 意地にかけカウントしたいナツ。だけどそれが出来ずに煩悶するナツ。

 だが口の中のナツのモノは、どくんどくん脈打ちながら大きく膨らみ……爆発まできちんとカウントダウンをしている。


「あぁ……数えれないっ。下がいいのに……しーちゃ、もたないっ、どうしてこんな……やらしいことっ、はあ、はあっ、どこで……ああ、誰のっ! く……っそ……すごく……妬け……るっ!!」


 カウントを諦めたのなら、黙ってイケばいいのに、色々と騒騒しくて面倒臭い王子様だ。


 じゅぽじゅぽ音をたてて、深くて強い動作にすれば、ナツの足がぶるぶる震えた。


「んんっ、あ……っ」
 

 白い肌を紅潮させて、苦悶に喘ぐ夢の王子様。

 壮絶に色っぽい。

 あたしはその長い足の付け根に蹲り、王子様の悶絶する姿を見ながら、大きいナツの陰茎を口全体で愛し続ける。


「……ぁ……イイ……っ」


 ナツに快感を与えられていると思えば、ぞくぞくと昂奮がとまらない。

 嬉しい。



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