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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2

「すげぇぞ、お前。どこまで感じてんだよ。んんっ、すげぇ甘……。やべぇ、うますぎて中毒になる。
……はぁっ、このエロい体……全部俺だけのものだ」
腰に両手が回され、より一層密着した状態で強く吸い付かれ、あたしは震えながらか細い嬌声を出した。
「覚えておけよ、シズ。お前が濡らしたのは、俺だということを。お前、俺のサックス姿にも濡らしてオナって、今だってむしゃぶりついてもすげぇんだからな? お前は俺を欲しているんだぞ。こんなになるまで、お前は底抜けに俺を……」
そこまで言うと、ハル兄はたまらないというように目を細めて僅かに呻き、我武者羅にあたしの秘部をじゅるじゅると貪り始める。
食べられる――。
そんな錯覚を引き起こさせるほどに、ハル兄の口淫は技巧的というよりも感情的で、それでなくとも興奮しているあたしをさらに煽り立てていた。
ギャンブルでドキドキハラハラしていた分、今それがまとめて返された気がする。何十倍にもなって……。
外なのに。
誰が見ているのかわからないというのに。
いつも以上に感じて声を上げては押し殺すあたしは、もうハル兄しか見えなくて。ハル兄をもっと感じたくて。
「ハル兄、ハル兄、ハル兄……っ」
「アホタレ……。覚えろ。お前を愛でているのは……」
「ああああんっ、波瑠ぅぅぅ、それだめそれ……んんんんっ」
ハル兄は甘やかに笑う。
視線を絡ませたまま、あたしの乱れ具合に満足した様子の帝王は、頭を動かしながら、舌を回してくる。
イキそうになると弱められ、そして時折強さを混ぜて、あたしを翻弄させる。びくびく体を跳ねらせるあたしは、ただハル兄の名前を呼んでいた。

