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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2

なにも言わずにいるハル兄を、それが答えだとばかりに……立ち上がったあたしは、膝立ちのままのハル兄をそっと片隅に押して、壁を背に凭れさせる。
そしてその前にしゃがみ込み、ハル兄のズボンを見た。
反応がないわけではない。
ただ全盛期の膨らみが足りないだけで。
ED回復は時間の問題とはいえ、あたしの心はそれを待っていられなかった。今のあたしが最高に気持ちよくなるのは、ハル兄が気持ちよくなることだと信じているから。
だからあたしはハル兄のズボンを下ろし、半勃ちのそれを口に含んだ。
なにか言いたげに瞳を揺らすハル兄。
しかし彼の抵抗はなく、あたしと視線を絡ませたまま……あたしのしたいようにさせた。そう、昨日のように。
ぬめりはあった。それはやはりメープルシロップの味がして、舌で舐めることに一切拒否感などはなく。
男性器のなにをどうすればいいのか、どうすることがうまいフェラなのかあたしは一切の知識はない。
あたしにあるのは、ただハル兄を愛したいという心だけ。
それだけの気持ちで、開始の合図とばかりに、あたしは浅黒いハル兄のモノを根元の睾丸を優しく舌で舐めてから、縫い目に舌先を尖らせるようにして、そのまま先端までゆっくりと舌で舐め上げた。
ぴくり、とハル兄の眉間に皺が寄った気がする。
感じるのかな。
感じてくれてるのかな。
嬉しくなって、夢中でちゅうちゅうとハル兄の先端を吸った。
「……っ」
ハル兄が目を瞑り、官能的な顔をすると同時に、すこしだけハル兄のが大きくなった気がする。
もう少し、頑張れ、頑張れ、ハル兄の。
応援する心地でぱくりと大きく口含んだ。
「ぁ……」
帝王の眉間に、くっと皺が寄る。
それが嬉しくて夢中で上下に吸い上げた。

