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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
「静流、俺を感じるか? あぁ……お前のナカに溶けそうだ……」
あたしの胎内にいるハル兄から、びくんびくんとした雄々しい息吹を感じれば、無性にハル兄が愛おしくてしかたがなくなる。
「ん、波瑠がいる……動いてる……ああっ……」
「ああ、すげぇ……たまらねぇ……」
あたし達は互いに恍惚とした表情を浮かべて、再び唇を重ね合わせた。
ハル兄も気持ちいいのかな。
あたしの大好きなあのタバコを吸うときのような苦悶の顔で、半開きになった肉感的な唇から甘くて熱い吐息が零れ落ちれば、それだけであたしはぞくぞくして身悶える。
「あ……締め付けるなっ! 1秒でも長くお前のナカにいさせろよ」
譫言のようなその声はどこまでも熱く。
じゅぽじゅぽと音をたてながら出し入れされる肉棒は、どこまでも屹立してあたしのナカを捻るように擦り上げていく。
だけど奥には届かない。
以前のような抉るような鋭さはなく、どこか動きが抑えられているのが焦れったい。
「この程度なら、淫魔症状はまだ大丈夫そうだな」
ハル兄を食らう淫魔を、抽送具合で推し量ろうとする、その余裕さが恨めしい。
あたしはハル兄に抱きつき、なされるがままなのに。
「はんっ、あっ、あぁぁんっ、出てない……んっ、ああっ、出て欲しくない、はっ、はっ……淫魔……にっ、波瑠を、ああんっ、とられたく、ないもの……っ」
言った途端に、ハル兄のものがびくついて大きくなった。
「あぁぁんっ」
「……なに可愛いこと言ってんだよ。ああ、クソっ」
一度引き抜き、解れきっているあたしのナカに、一気にずんと入ってくる。その衝撃に、子宮がまた悦んだ。
「静流。今の俺、すげえ興奮してんだよ。フル勃起が苦しくて、早く果ててぇのを我慢してる。だけどそれ以上に、忘れられなかったお前のナカ味わいてぇ」
熱い。
体が熱いよ。
もっとあたしを溶かしてよ。
もっとハル兄を感じたい。
もっと強くハル兄の痕跡をあたしに刻んでよ。
「……っ、いやらしく絡みついてきて、締め付けて……奥まで寄越せとせがむか。そこまで俺を果てに連れたいか。ああ……淫魔なんかなくても、お前の体は狂わせる」
ずん、ずん。
「俺のもんだ……」
荒くなった抽送に、揺さぶられる。