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目が覚めたら。
第8章 鬼畜帝王が暴走しました。2
湯の中のあたしは、漂うようにふわふわと簡単に体が揺れる。
「あたしをお風呂入れてくれたの?」
「あぁ。きっとお前、腰砕けて風呂も入れねぇだろうし。うまそうな据え膳目の前に、お預け食らって待ての命令をされている以上、蛇の生殺し状態で待たされてもすることねぇし。洗ってればすぐにでも目覚めるかと思ってたのに、お前全然起きねぇし」
むくれたような口調であたしを詰った後、ため息のような色っぽい吐息をひとつ零すと、あたしの耳に舌を這わせた。
「浮力利用すれば、お前だって派手によがれるだろ?」
「よ、よが……?」
「もう、準備万端にしてやってるから……いいな?」
ハル兄が湯の中で、下からナカに入ってきた。
まだ元気な彼の分身が、あたしのナカに。
「そんなイキナリ……っ」
「こっちはいきなりじゃねぇよ。今か今かとずっと待機してた……んっ」
あたしの胎内に入る間、喜悦に満ちたハル兄の艶めいた顔が、くっと眉根に皺が寄った苦悶の表情を見せる。
半開きの唇から苦しげな息を落としながらも、嬉しそうに口もとを弧にしていくハル兄は、尽きることのない強烈なオスのフェロモンを撒き散らす。
「ん……ぁっ……ハル兄……大きっ……」
あたしの上体が反り返れば、あたしの腰をぐっと下に降ろすようにして、ますます深くハル兄が入ってくる。
「ったりめーだろ。お前を抱く……んだぞ? 小さければ……病気だ。つーか、"波瑠"っ!」
どこまで入ってくるのかわからない、相変わらず圧迫感を与えるハル兄のモノだけれど、今度は意外にすんなりと迎えられた気がする。
「ぁあ……お前、俺のカタチに馴染んできたな……。すっげぇ……歓迎うけてる。そんなにいいか、俺のは……」
甘く嬉しそうに囁かれる声に、胸もナカもきゅうきゅうだ。